水子供養の費用の相場はどのくらい?

まだこの世に生まれてくる前に命を落としてしまった赤ちゃんのご冥福をお祈りする水子供養。
水子供養を検討する際にどのくらいの費用がかかるのか、費用の相場について解説していきます。

水子供養について

赤ちゃんの段階で何等か理由により流産・中絶・死産となる事もあるかもしれません。
産まれる前に亡くなった子は水子と呼ばれています。
本来であれば元気な姿をお父さん、お母さんに見せる事が叶わなかった。
そう考えるとお父さん、お母さんの悲しい気持ちは計り知れないでしょう。
水子供養を行うことで亡くなった赤ちゃんの供養を行い、お父さん、お母さんの気持ちにも区切りがつく、悲しい気持ちを落ち着かせる事が出来るかもしれません。

水子供養はどのくらいの費用相場なのか

水子供養を行うお寺によってどのような場所で供養を行うか、そしてどのような内容で供養を行うか費用に違いが出てきます。
「この供養を行う場合はいくら」とある程度費用は決まっている場合が多いです。
また、お布施という形で納める場合は、お願いするご両親のお気持ちで金額を決めるという形式になるため、金額に迷うかもしれません。
一般的な水子供養では一霊あたり1万円〜3万円あたりが相場となります。
本堂内での個別供養か、水子地蔵での個別供養かによっても違いが出きますし、永代供養などをお願いする場合は、5万円〜30万円と費用に大きな違いが出てくる場合もあります。

 

水子供養の費用:一般的には1万円~3万円が相場

水子供養で多く行われる供養方法として、塔婆とよばれる名を書き入れた木の板を水子地蔵様にお供えする方法があります。
塔婆を立てて供養する際にお納めするお布施は一霊あたり1万円〜3万円が相場です。
塔婆へ書き入れる名前に関しては、赤ちゃんの名前を書くか、名前が決まっていない場合は、〇〇家水子之霊と書き入れられます。

 

赤ちゃんのご遺骨がある場合

水子供養をお願いする際に赤ちゃんのご遺骨があるようであれば納骨をお願いする事が出来るお寺もあります。
赤ちゃんのご遺骨はお墓には入れずに、お地蔵さまに守ってもらうと考えてください。
お寺によっては、納骨をしてくださるところもありますので、詳しくはお問合せしてお話を伺った上でご検討されると良いでしょう。
納骨方法によっても費用に違いが出てきますが、3万円〜20万円程度の相場になります。
水子地蔵の石仏を建立する場合は、20万円前後が相場となります。

 

水子供養に戒名は必要か

亡くなった人につけられる戒名があります。
水子供養の際に、赤ちゃんに戒名をつけられるかどうか気になるご両親もいるかもしれません。
戒名は亡くなった人に与える「あの世での名前」です。
産まれてくる前に亡くなった赤ちゃんの場合、戒名がないのが一般的となります。

 

手元供養を行う場合

お寺で水子供養を行う他に、手元供養を行う例もあります。
赤ちゃんのご遺骨をお自宅に置いておく、もしくはご遺骨をペンダントという形で身に着けておける方法も最近では見かけるようになりました。
手元供養の相場は供養方法にもよって違いが出てきますが、5万円〜10万円前後の相場となるようです。
ただ、ご遺骨やアイテムの紛失には十分ご注意ください。

 

水子供養の費用以外でお布施は必要でしょうか

水子供養の際は大体、費用が決まっているお寺も多いです。
供養の費用が決まっている場合は一般的に別途、お布施をお納めする必要はないでしょう。
ただ、「水子供養の費用はお気持ちでお願い致します」という場合は今回の相場を参考にしてみてください。
一般的な供養以外に納骨や永代供養、石仏を建立する場合は別途、費用がかかりますので、お寺と話し合いの上、お布施の額を決めるようにしてください。