水子供養の一周忌法要は行った方が良いのかについて解説

妊娠中、お腹にまだいるうちに流産・中絶で亡くなってしまった、死産で生まれてきたという子に対して執り行われるのが水子供養です。
水子供養の場合、一周忌法要は必要なのかについて、解説していきます。

水子供養は子のため・ご両親のため

本来であれば元気な姿で生まれてきてほしい。
そんな願いをご両親は持っていたとしても、産まれてくる前に命を落としてしまう事があります。
命が絶たれてしまう事は例え産まれてくる前の状態だったとしても、悲しい事です。
水子供養は亡くなった赤ちゃんのために行う供養というだけではありません。
この世で我が子の誕生を楽しみにしていたお父さん、お母さんたちのためにも行うのです。
供養を行うことで、旅立って行った赤ちゃんだけでなく、悲しみに暮れているご両親の悲しみを和らげるため、気持ちの整理や区切りをつけるためにご冥福をお祈りします。

 

水子供養はお寺へご相談ください

水子供養は主にお寺で行われます。
普段からお付き合いのある菩提寺様がいらっしゃるようでしたらまずは菩提寺様にご相談してみましょう。
もし、特にお付き合いのある菩提寺がない場合は、水子供養を行っているお寺を探します。
この時、場所や費用、供養内容を元にお寺を探し、実際にそのお寺に行ってみる事をおすすめします。
お寺の雰囲気や住職の人あたりなどを参考に探してみると良いでしょう。
お父さん、お母さんたちが納得のいくお寺を探し、申し込みをしてみてください。

 

水子供養で主に行われる事

水子供養を申し込んだ後、当日に供養が行われます。
服装は平服でも問題ないとされています。
供養は主に、お寺の本堂や水子地蔵尊の前で読経を行い、供養した赤ちゃんの魂を地蔵様に託すのです。

 

水子供養を行うか・行わないかはご両親次第

水子供養を行わなくてはいけないかという疑問を持つお父さん・お母さんもいると思いますが、必ずしも行わないといけないという事はありません。
ただ、お父さん、お母さんが抱えている悲しい気持ちや赤ちゃんに伝えたかった事などがあるかもしれません。
水子供養を行い、これらの気持ちが少しでも和らいだり落ち着いたりする事もあります。
お父さん、お母さんの気持ちも含めて水子供養を行うか検討していきましょう。

 

数年経過してからでも水子供養は行えます

水子供養を行うタイミングに関しては、ご両親のお気持ち次第という事もありますので、いつ行ってもよいのです。
お亡くなりになってから早々に行っても良いですし、ご両親の気持ちが落ち着いてから行っても構いません。
また、これまで水子供養を行っていなかったという場合でも、やはり行っておきたいと考え、数年経過してから行う事もあります。
お父さん、お母さんが供養したいと考えたタイミングで水子供養をご検討されると良いでしょう。

 

水子供養で葬儀や一周忌法要は必要でしょうか?

水子供養の場合、一般的な葬儀を行う事はほとんどありません。
お父さん、お母さんの気持ち次第という事もありますので、葬儀を希望する場合はお寺にご相談ください。
その場合、お寺の本堂で読経と供養を行うという方法になるでしょう。
また、一般葬後の供養でみられる四十九日や一周忌法要は行う必要があるのか聞いてくるご両親もいらっしゃいます。
水子供養の場合は定期的な法要は行わない事が多いです。
もし、個別に法要を行いたいという場合はお寺にご相談ください。

 

水子供養としてお参りに行くのは何回でも良い

水子供養では一般的な法要を行わないですが、水子たちが祀られているお地蔵さまへのお参りは好きな時にいらしていただいて構いません。
お参りはいつ行くべきか?という頻度に関しては、お父さん、お母さんたちが行こうと思った時で良いです。
お寺に祀られている水子地蔵様へのお参りは、気の向くタイミングで伺うと良いでしょう。