ネットニュースでみかける納骨堂ってなに?

ここ数年、家族構成の都合やお墓に対する考えが変わってきているからでしょうか。
ネットニュースやメディアなどで納骨堂について紹介される機会も増えてきています。
納骨堂はどのようなものなのかを解説していきます。

●納骨堂はお骨を置くスペースと考えます

納骨堂は、ご遺骨をお墓ではなく、納骨堂(ご遺骨を収納する場所)に収蔵出来る場所となります。
納骨堂の利用は個人でも可能ですし、ご夫婦で入れるなど、契約内容によって違いが出てきます。

▼運営に違いが出てくる

納骨堂の運営は大きく3つに分ける事が出来ます。
・寺院運営
・自治体運営(公営納骨堂)
・民営納骨堂(宗教法人・財団法人・社団法人による運営)

公営の場合は費用が良心的なものが多いので人気があり、抽選制になる事があります。
また、寺院による運営の場合でも、檀家に入る必要が特にありませんので申し込みしやすいです。

▼ロッカースペースの納骨堂

納骨堂では、建物の中に納骨スペースがたくさん並んでいる形式が多いです。
建物内での納骨堂なので、駅からのアクセスが便利な場所にある建物も。
ロッカーほどのスペースに納骨されており、1人での納骨、家族で2名分までの納骨など、要望にあわせた契約が可能です。


▼仏壇タイプの納骨堂 仏壇がある下に納骨スペースがある納骨堂です。
お参りもしやすいですが、ロッカータイプの納骨堂に比べると費用は高めになる傾向があります。

 

お参りの時に搬送されるタイプの納骨堂

自動で搬送される駐車場と同じような原理となりますが、お参りに来た際にご遺骨を呼び出し、お墓参りをしているようにお参りが出来る納骨堂もあります。
カードで管理されており、カードをパネルにタッチするとご遺骨が運ばれてきてきます。
搬送タイプの納骨堂はたくさんのご遺骨を収蔵できますので、駅から近いビルや建物を利用して建てられている傾向があります。

 

納骨堂が注目されるようになった背景①核家族化や継承が困難

昔であれば家族数も多く、「先祖代々の墓」というものがあり代々引き継がれてきていたのですが、現代では家族の数も減りつつあります。
少子化や高齢化に伴いお墓の継承が難しい状況も増えつつあり、「無縁墓」が増えてきている例もニュースなどで取り上げられるようになりました。
無縁墓になるのは避けたい、そしてお墓を継ぐ家族がいないという人の場合、墓じまいを行う件数も増えてきています。

 

納骨堂が注目されるようになった背景②埋葬や納骨方法の多様化、考えの変化

そして納骨方法も色々と増えてきています。
散骨の他、樹木葬、納骨堂などです。
納骨方法に対する考えにも変化が出てきており、宗教やおつきあいのある菩提寺との関係が特にないという人は自由に納骨方法を選ぶ例も増えてきている状況です。

 

納骨堂が注目されるようになった背景③都心部のお墓不足

お墓など、ご遺骨を収蔵する場所の需要は都心部に集まりつつありますが、都心部はお墓をたてるスペースが確保できないという悩みを抱えている人も多いです。
実際に都心部のお墓は申し込みが難しく、可能な場合でも高額な費用がかかります。
納骨堂であれば都心部でも納骨が可能な場合が多く、お墓を購入するよりも納骨堂を利用した方が後継者にも迷惑が掛からないだろうという配慮で選ばれているというケースもあります。
実際、地方にあるお墓を墓じまいして、その後、ご遺骨を納骨堂に変更する「改葬」を行う例も増えてきています、

 

納骨堂の利用はよくご検討を

納骨堂を利用する際はトラブルを避けるためにも親族、そして墓じまいを行う場合は菩提寺へ相談を行い、理解してもらう必要があります。
そして納骨堂を選ぶ際も場所やシステム、費用を調べた上で検討するようにしましょう。
システムの中には契約年数後に合葬になる供養方法になる例もありますので、その点も含め充分にご検討ください。