お寺を選ぶ時のポイントとは

仏教徒であれば、お葬式や法事といった場面でお寺を利用します。先祖代々お付き合いしているお寺があり上手くやっている、というのであれば問題ありませんが、そういった人ばかりではありません。今利用しているお寺と上手くいっておらずお寺を変えようと思っている方や、引越しをするにあたり新天地で新しいお寺を探さなくてはいけない方は、次のお寺は何を基準に選んでいいのかわからないもの。口コミを調べようと思っても、お寺というのは頻繁に使うものではないので、なかなか周囲からの情報を集めづらいですよね。

そこでこの記事では、お寺選びで失敗しないために、何を基準に選べばいいのかについてお話しします。あらゆる理由で、これからお寺を探さなくてはいけない人は、ぜひご参考ください。

1.菩提寺とは?

菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことを指します。一昔前までは菩提寺を持っているのが当たり前でしたが、近年は地方への移住や多拠点生活が一般的になってきていて、少しずつですがこの文化も薄れつつあります。基本的には葬式や法事で読経してもらうのが、菩提寺になります。そして、そのお寺とお付き合いしている家々のことを菩提寺から見て檀家と言います。

2.お寺選びのコツ

なんらかの理由でお付き合いをしているお寺を変えたい場合や、そもそも菩提寺がない(分からない)場合は、あなたがお寺を選ばなければいけません。日本全国にお寺がたくさんあるので迷うかもしれませんが、選び方さえ知っていれば、だんだんと絞れてきます。ここではあなたに合ったお寺の選び方をご紹介します。

2-1.住職と直接話す機会を持つ

どのお寺にするかどうかで一番大事なのは、住職との相性。お寺を選んでいる段階では、あなたにも選択肢があるので、下手に出る必要はありません。これから長い付き合いになるので、実際に住職と話してみて好感を持てるかどうか確認してみましょう。こればかりは相性なので、人からの情報を鵜呑みにせず、あなた自身の感覚を信じましょう。

2-2.実家と同じ宗派である

仏教には禅宗をはじめ、律宗、真言宗など計13宗派が存在します。よっぽどの理由がない限り、実家と同じ宗派を選ぶのが望ましいでしょう。絶対にそうしないといけない、というわけではありませんが、信仰心が強い人が親戚の中にいる場合、トラブルになりかねません。もし宗派を変えるつもりであるなら、その旨を事前に親戚に共有しておきましょう

2-3.相場を知る

お寺によって葬儀にかかる費用は全く違います。安いところであれば、20万〜もありますし、高いところであれば100万位上かかるところもあります。お金の話は聞きづらいかもしれませんが、”相場はあってないようなもの”と考えて、必ず事前に確認しておきましょう。

また菩提寺を持つということは、そのお寺の檀家になるということです。菩提寺を守るために、修繕費や設備投資費などのために護寺会費を徴収するお寺もたくさんあります。これまた費用に違いがあるものなので、事前に確認することが大切です。

2-4.家との距離が近い

お寺と家の距離は近ければ近い方がいいでしょう。遠方からわざわざ読経をお願いすると、お車代が余分にかかってしまいます。どうしても譲れない理由がない限り、近場のお寺を選ぶことをおすすめします。

3.お寺選びの注意点

3-1.葬儀の読経をお願いするとそのお寺の檀家になる

基本的にお寺の住職が葬儀の読経をするのは、檀家のみです。たまに例外もありますが、そういうものだと思っておいてください。そのため葬儀の読経はお願いしたけど、「四十九日や一回忌はまた別のお寺で」というようなことは避けましょう。こういった点からも、葬儀のときに依頼するお寺は慎重に選ばないといけません。

3-2.お寺を変えるときは一声かける

引越しなどやむをえない事情で菩提寺を変えなければいけない場合は、きちんと事情を話しにいきましょう。住職さんによっては引越し先に住んでいる同じ宗派のお寺を紹介してくれるかもしれません。菩提寺と檀家の間には法的なものが関係するわけではありませんが、仏教を進行するものとしての最低限のマナーになります。

4.まとめ

お寺は日本全国にたくさんあり、それぞれに色があります。どこのお寺がいいかは一概に言えませんが、今回ご紹介したコツを押さえてあなたに合ったお寺選びをしましょう。一度檀家になることを決めたら、そう簡単には変えられないので、じっくりと考えて決めることをおすすめします。

大阪にある常光円満寺は、水子供養をはじめ、先祖供養や厄除け祈願、安産祈願などを行っています。特に水子供養に力を入れているのですが、それだけに限らず様々な受け入れをしています。プライバシーを守ることを重視しているので、基本的にはご祈祷は個別での対応になっています。また、より多くの方を受け入れるために、休みなく毎日受付中です。今現在お寺を探されている方は、是非お問い合わせしてみてください。