「水子供養」という言葉をご存知でしょうか。水子とは、流産や人工中絶などでこの世に生まれることができなかった子どものことで、供養することで安心してこの世から送り出してあげる必要があります。子どもを亡くすことは親御さんにとってとても辛いことですが、時間がかかってでも受け止めなければいけない現実でもあります。気持ちに整理をつける意味でも、水子供養はしてあげることをおすすめします。
この記事では、水子供養の時期や流れなど、基本的な知識をご紹介します。
水子供養する時期
基本的には亡くなった直後にすることが多いのですが、子どもを亡くした後は精神的に深いダメージを負っている場合が多いので、色々なことが落ち着いてからでも構いません。大切なのは「水子を供養してあげたい」という気持ちなので、精神的に安定している時期を選びましょう。
必ずしなければいけないものでは決してありませんが、気持ちの整理をつけるためにも、また子どもを安心して仏様に預けるためにも、水子供養をおすすめします。供養に早い、遅いというのはないので、心の準備ができたときで問題ありません
水子供養をするとき
水子とは、この世に生まれることができなかった子どものことだとお伝えしましたが、どのようなケースが考えられるでしょうか。
流産
水子供養の多くは、お腹の中の赤ちゃんが流産してしまったときです。流産は突然起こってしまうものなので、心の準備ができていない場合が多いです。「まさか自分が流産するなんて」と思う人も多く、その精神的ダメージは想像以上のものでしょう。直後は水子供養まで頭が回らないかもしれませんが、時がきたら子供のためにも自分自身のためにもきちんと供養してあげましょう。妊娠期間に関わらず、流産したら供養する人が多いです。
人工中絶
金銭面やパートナーとの関係の悪化など、やむをえない理由で中絶に至った場合も、水子供養をします。後ろめたさはあるかとは思いますが、子どもを想う気持ちさえあれば、どんな場合でも水子供養をしていいのです。
水子供養をする場所とその流れ
”供養”と聞くと、お寺や神社などで行うもの、というイメージがありますよね。ですが、実はそれだけに限らず別の方法もあるので、その方法もご紹介します。
お寺や神社
水子供養をする一般的な場所は、お寺や神社です。ただし、お寺や神社であればどこでも受け付けてくれるわけではなく、水子供養を行っている場所を選ばなければいけません。そういった場所は、水子地蔵というお地蔵様がいる場合が多いです。事前に問い合わせて、対応可能かどうか確認しておきましょう。
※特に、神社で水子供養を受け付けている場合は少ないので気をつけましょう。
お寺や神社で行う場合は、霊璽（れいじ）といわれる位牌のようなものを作り、枕詞を上げてもらうのが一般的。合同供養の場合と、個別供養の場合がありますが、もちろん個別の方が費用は高くなります。合同供養に予約などはなく、決まった時間に行けばいいことが多いのですが、個別の場合は事前予約が必要なことが多いです。場所にもよって違うのですが、30分〜1時間程度時間がかかると考えておいてください。
自宅
水子供養を行っているお寺や神社が近くにない場合や、周りの目が気になる人は、自宅で行う方法もあります。これといった決まりはないのですが、小さな仏壇を用意する、おもちゃやお花などを祀ってお参りするといいでしょう。
また神社によっては実際に自宅にまで出向いてくれ、供養してくれるサービスを行っているところもあります。正式な形でなかったとしても、気持ちにけじめをつけられるので、様々な理由で神社やお寺に足を運べない人は、自宅での供養をおすすめします。
水子供養にかかる費用
恐らく初めての経験になるので、お布施をいくら包んだらいいか分かりませんよね。費用を提示している場所であればその分を包めばいいのですが、そうでない場合は相場を知っておく必要があります。一般的にかかると言われているのは、1〜3万円。これはあくまでも一般的な水子供養の場合で、特別な供養方法を選べば、さらに気持ちを包む形となります。
まとめ
水子供養は、生まれてくることができなかった子どものためにも、また最愛の子どもを失った親御さんのためにも必要なことです。安心して仏様に預けることができるため、時間はかかるかもしれませんが、気持ちにも整理をつけることができるでしょう。
子どもを亡くすということは非常に辛いことですが、親子の関係が切れるわけではありません。いつかまた会える日まで、お互いの場所で幸せに過ごせるように水子供養をおすすめします。
大阪にある常光円満寺は、水子供養をはじめ、先祖供養や厄除け祈願、安産祈願などを行っています。特に水子供養に力を入れており、個別での水子供養が多くの方からご支持頂いております。「すぐに供養してあげたい」そんな親御さんの気持ちを一番に大切にしているので、休みなく毎日受け付けています。完全予約制になっているので、水子供養をご希望の方はお早めにご連絡ください。
