近年、故人を弔う方法として人気が高まってきている納骨堂。
この記事では、昔から馴染みのあるお墓と比べ、なぜ納骨堂の人気が高まってきているのか、その理由について紹介していきます。
はじめに、納骨堂の人気が高まっている理由としては、主に次のような3つの理由が挙げられます。
【納骨堂の人気が高まっている3つの理由】
- お墓に比べて安い費用で利用することができる。
- 近年、後継者がいない方など、お墓を守ることが難しいケースが増えてきている。
- お墓に対する価値観が変わってきた。
それぞれの理由について、以下に詳しく書いていきます。
納骨堂の人気が高まっている3つの理由
その1
一番の理由とも言えるのが、費用です。
新しくお墓を建てようとする場合、墓石代や永代供養費などをあわせると、総額100万〜200万円程度といった高額な費用が必要になります。
それに対して、納骨堂はロッカー式(※)などの一番安い場合だと、20万円程度で利用できます。
このことから、費用を抑えたい方には最適な供養方法だと言えます。
※納骨堂には様々な形態があります。
詳しくは、【納骨堂】の種類と特長について をご覧ください。
その2
近年は独身の方が増えている影響もあり、後継者がいないケースも多くなってきました。
高い費用を払って新しくお墓を建てたとしても、お墓を守る後継者がいない場合は、参拝者がいない無縁墓になる恐れがあります。また、遠方に住んでいるなどの理由から、後継者がいてもお墓を守っていくのが難しい場合もあります。
しかし、永代供養の納骨堂であれば、無縁墓になる心配がないので安心です。
そういった現代の社会情勢の影響も、理由の一つに挙げられます。
その3
“あの世における終の棲家”として、昔はお墓という形態が一般的であり、お墓はご先祖様から代々受け継いでくるものと考える人がほとんどでした。
しかし最近では、納骨堂という選択肢が広く知られるようになり、今まで代々受け継いできたお墓を持っている方が墓じまいをして、維持管理の手間がかからない納骨堂に移行するケースが増えています。
「自分の子供や孫に迷惑をかけたくない」と考える人に、納骨堂が選ばれるようになってきているのです。
まとめ
このように、納骨堂の人気が高まってきている理由としては、時代の変化によるところが大きいと言えるかもしれません。
昔と現在では、家族形態や働き方など様々なものが多様化しており、時代の変化とともに価値観も変わってきています。
そういった流れの中で、昔から馴染みのあるお墓の形態が変わってきているのは、必然なのかもしれません。
納骨堂やお墓を選ぶ際は、ご自身やご家族などの状況に応じて検討されてみてください。